天空の林道で有名な、「長野県湯の丸高峰林道」に行ってきました。
標高2,000mを越えるサイクリングは、なかなか走りごたえがありますね。
なぜゆえ苦しい思いをしてまで、そこを目指すのでしょうか?
サイクリストを引き付ける、その魅力をご紹介いたします!
今回のメンバーは全て60歳以上の4人。
(ちょと)頑張りましたよ~~!
天空の林道その魅力とは?コース紹介とアスセスのご紹介!
その魅力とは?
「天空の林道」と呼ばれるその訳は、
景色を遮る木々が無く、雄大な景色が望める!ということです!
この場所に来ないと見えない景色!まさに、それが魅力なのです!
更に2,000m級の峠道というのは、サイクリストにとって目指すべきもの、ステイタスでもあるからです。
ではコースマップと、アクセス方法をご紹介します。
コースマップ
今回は長野県側からアタックし、県境をまたいで群馬県に入り、反時計回りに再び長野県に戻る、というルートです。概略はこんな感じです。
長野県東御(とうみ)市スタート
→チェリーパークライン
→車坂峠(1,973m)
→湯の丸高峰林道
→コマクサ峠(2,061m)
→地蔵峠(1,750m)
→嬬恋村キャベツ畑
→鳥居峠(1,362m)
→上田市真田町
→東御市ゴール
*「湯の丸高峰林道」とは、「車坂峠ーコマクサ峠ー地蔵峠」間のことです。
アスセス
現地まで自転車を車に積んでのサイクリングです。
スタート&ゴール地点に選んだ
「東御市中央公園第4駐車場」へのアクセスをご紹介します。
● 上信越自動車道(E18)、東部湯の丸IC(SA併設)下車5分
● 長野県道79号(小諸上田線)、中央公園入り口信号南へ2分
コースリポートと見どころ紹介
全行程70km。獲得標高は1,900m程になります。
では、区間ごとにご案内することにしましょう。
チェリーパークラインから車坂峠
東御市中央公園第4駐車場を朝7:00に出発。
まずは、小諸市のチェリーパークラインから車坂峠に向けて、標高差1,300m以上の登坂です。
県道79号線(小諸上田線)は、上信越高速道と並行する幹線道路。
立派な道路で交通量も多く、楽しいサイクリングというわけには行きません。
【感想】歩道を走ったのは正解。というか必然でしょう。この道で車道を走るのは大変危険です。
結局チェリーパークラインへの分岐からかなり手前で、脇道に逸れる事にしました。
のどかな農村地帯を進みます。
【感想】最初に予定していたルートから逸れてバックロードに向かったのは、大正解!現場のその時々で寄り道したり、脇道に逸れたり、これもサイクリングの醍醐味ですね。
やがてチェリーパークラインに合流。
地形は浅間山の裾野に当たるため、どこまでも果てしなく上りが続きます。
このチェリーパークラインは車坂峠への自転車ヒルクライムレースで有名な場所。
全国にはこうした2,000m級の峠に挑戦するヒルクライムイベントがたくさんありますね。
【感想】僕はレースに向いていません。何故かと言うと、練習嫌いなんです(笑)。体育会系が苦手なんです。サイクリング=旅! 賛成の人~?(笑)。
標高をどんどん上げていくと、所々眼下に小諸の街が見えます。
勾配はきつくないのですが、心肺が、そして足の筋肉が売り切れ状態です!
仲間はとっくに先に行って、いつもの一人旅です(笑)。
植生は主にカラマツになり、やけに空が大きく広がって見えてきました!
ついに、標高1,973mの車坂峠に到着です!
スタートしてから22km。時刻は12:30を回っていました。
【感想】激闘の22kmでした。やはり」2,000m級の峠は登り応えがあります。達成感もひとしおです。こういった経験をすることにより、峠道の険しさや距離感が身につき、自分の中に物差しができます。未知の峠であっても、おおよその強度が分かるようになるのです。人生も全く同じですね!
4.4kmのグラベル!【天空の林道 湯の丸高峰林道】
車坂峠にある高峰高原ホテルでランチする予定でしたが、あいにくのお休み。仕方なく、ちょっと下った高峰マウンテンパークのレストランで食事。
ここはスキーリゾートでグリーンシーズンは閑散としていますが、営業中で本当にラッキーでした。
【感想】食事の場所はしっかり下調べをしておくこと。反省です!
食事の後は、いよいよ念願の「天空の林道湯の丸高峰林道」に突入です。
お天気は薄曇りで視界はそれほど良くはありませんでしたが、眼下には小諸市街、遠くには八ヶ岳が見えます。林道といえば森林の中を縫って走るイメージが強いですが、ここは違います。遮る木々がなく、頭上には大空。これが「天空」たるゆえんです!
そしてコマクサ峠までの4.4kmの区間は、僕らの大好きな「グラベル」です!
もう、テンション上がりっぱなしです!(笑)
途中、標高2,000mにある「雲上の露天風呂」で有名な一軒宿、「高峰温泉」があります。しかしここは、スルーです。いつか泊まってみたい温泉宿です。
天空の林道とグラベルを堪能し、
やがて標高2,061mのコマクサ峠に到着。
ここまでスタート地点より27km。残り43km。
周辺は「池の平湿原」と呼ばれ、本来ならば3,000m級山岳地帯に見られる高山性の動植物までが、この狭い一帯に混在し、”高山植物の宝庫”と呼ばれるそうです。残念ながら今回は散策する時間がありませんでした。
【感想】笑っちゃうくらいのご機嫌な「湯の丸高峰林道」。まるで登山に来て景色を見ているようです。そして、「雲上の露天風呂高峰温泉」は気になります!
● GIANT TOUGHROAD SLR2 MAKAIZO(魔改造)
● タイヤデータ(グラベル走行時空気圧)
GIANT CROSSCUT 700×50C F:1.6bar R:1.8bar
コマクサ峠から地蔵峠へ
いよいよ地蔵峠(1,750m)まで一気に駆け下ります。
路面は舗装路です。
かなりの急勾配なのでスピードオーバーに注意です。
【感想】途中湯の丸スキー場のゲレンデを何度か横切りますが、山奥でリフトなどの人工物を見ると興ざめてしまいます。まあ、そのおかげでこうして道路を走れるのですから文句は言えないですが。
嬬恋のキャベツ畑から鳥居峠へ
地蔵峠からは、県道94号(東御嬬恋線)を右折して嬬恋→鳥居峠方面へ向かうコース。ここを左折すればゴール地点へは一気に下るショートカットコース。体調や悪天候なども考慮し、左折するショートカットを用意しましたが、皆は元気!予定通り右折して鳥居峠へ向かいます。
県道94号を左折して、有名な嬬恋高原キャベツ畑を横切ることにします。
見渡す限りのキャベツ畑!
アップダウンに苦しみましたが、その雄大な景色は必見です!
鳥居峠到着。16:00を回っていました。
ここからは長野県。
高度を下げながらゴールに向かいます。
【感想】かなりハードなコースでしたので、後で考えてみれば、地蔵峠からショートカットしても良かった?(笑) しかし、個人的には広大なキャベツ畑が強烈な印象となりましたので、結果オーライですね!
真田一族のふる里からゴールへ
鳥居峠からは国道144を上田市方面へ素敵なダウンヒル。
途中分岐して県道4号(真田東部線)へ。
この道は菅平高原へ抜ける近道。かつて有料道路だったそうですが、その面影はありません。
途中、史跡「真田氏本城跡」があります。池波正太郎「真田太平記」を読んで、真田一族ファンなら是非訪れたいところでしょう。僕らは疲労困憊で立ち寄る元気なし(笑)。
【感想】目的のあるサイクリングはいいですね。今回は真田氏本城跡を見学しませんでしたが、名所旧跡を訪ねる旅、その他様々な趣味嗜好での旅。自転車でしか味わえない旅こそ、僕らの真骨頂ですね!
県道4号線は単調なので、途中から眼下に広がる平地へ降りることに。太陽が沈もうとしているその山々の向こう側は、長野県安曇野です。
素晴らしい夕焼けを見たら、ゴールの東御市中央公園はすぐそこです。
17:30、無事ゴール!
天空の林道を訪れたサイクリングは終了です。
お疲れ様でした!
見どころご紹介!
まさに、サイクリング天国です!絶景林道だけではなく、貴重な高原湿原。キャベツ畑や戦国ゆかりの史跡。まるで、ガイドブックをめくっているような、見どころ盛りだくさんのコースです!
- 今回のスタート地点から、標高差1,300mあまりを駆け上がる「チェリーパークライン」は、見どころというより「走りごたえ十分」というところでしょうか。達成感も十分です!
- 天空の林道の名にふさわしい「湯の丸高峰林道」。まさに「絶景林道」です。サイクリストなら是非訪れたい林道です!
- 高峰温泉は「雲上の露天風呂」で有名。是非泊りがけで訪れたい「秘湯」です。個人的には雪上車に乗れる冬期の積雪時に訪れたいですね!
- コマクサ峠のある「池の平湿原」。その特殊な気候から高山植物の宝庫。湿原ハイキングもしてみたい。
- 嬬恋村のキャベツ畑は必見!大きな大きなトラクターが走り回る風景、見渡す限りのキャベツ畑は圧巻です!
- 「真田氏本城跡」をはじめ、上田市内には真田氏ゆかりの史跡がいっぱい!
まとめ
朝7:00にスタートして2,000m級の山々を巡り、日没まで走るという過酷な旅でした。こういうのを「年寄りの冷水」というのでしょう。(笑)
- 食事場所の確保は大切。今回は事なきを得たが、事前の下調べは念入りに!
- サイクリストなら一度は訪れたい絶対オススメの林道です!
- 日帰りではもったいない!3~4日かけてじっくりとサイクリングコースを練ってみたくなりました。
- 周辺には温泉地が点在しているので、サイクリングの後に汗を流して帰途につくのも良いでしょう。今回私達は小諸市の「布引温泉こもろ」に入浴して、帰途に付きました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
コメント